タイヤ販売・取付
2021.08.17
タイヤの傷は要注意!傷の種類と対処法を解説
タイヤに傷がついた時の対処法とは?
縁石などにタイヤをぶつけてしまうと、タイヤに傷がついてしまいます。パンクをしていない場合、そのまま放置しても大丈夫でしょうか?タイヤについた傷について、本記事で解説します。
非常に危険!タイヤについた傷の危険性とは?
「縁石にぶつけた」「釘を踏んでしまった」というときは、まずタイヤについた傷を確認しましょう。傷のついた場所や度合いによっては、大変危険な事故につながります。パンクしていないからと、そのまま無視して放置するにはリスクが大きすぎます。次の項で傷の危険性を確認しましょう。
■タイヤに傷がつくと発生する不具合
タイヤに傷がついてしまったら、まず傷の種類を判断する必要があります。傷の種類は大きく分けて3種類。すでにタイヤに傷がついている場合は、どの種類の傷なのか確認してみましょう。
・削れ、刺し傷
縁石にぶつけたときにできた傷や、釘などの鋭利なものを踏んだ時にできる傷は、もっとも気をつけたい傷の一つです。傷の深さや範囲によっては、バースト(破裂)する可能性があります。特にタイヤのサイドウォール(側面)の傷は、ゴム部分が薄いため、よりバーストの危険性が高まります。
・ひび割れ(クラック)
ゴム製品の宿命ともいえるひび割れですが、高性能タイヤでも残念ながらひび割れします。「使用に伴う経年劣化」「直射日光(紫外線)」「空気圧不足」「タイヤワックスの塗りすぎ」など、ひび割れの原因は多岐にわたります。傷の程度としては低い部類になりますが、ひび割れが広範囲に進行したり、タイヤ内部のコード(カーカス)まで到達したタイヤは、早めの交換が必要です。
・膨らみ(ピンチカット)
タイヤのサイドウォール(側面)に、コブのようなふくらみがあるタイヤは要注意です。勢いよく段差を乗り越えたときなど、強い衝撃が原因で、タイヤ内部のコード(カーカス)
が切れることによって発生します。見た目には分かりづらい傷ですが、放置したまま使用を続けると、バーストする危険があります。
ちょっとくらいの傷なら放置しても大丈夫?
「小さい傷だから大丈夫でしょ?」と思ってしまいがちですが、タイヤの傷は早め早めの対応が大切です。タイヤは常に、1トン前後の車重を4本のタイヤで支えています。人の命を支えているといっても過言ではありませんので、傷に気づいたタイミングでタイヤのプロに相談しましょう。では、どのようにタイヤをチェックすればよいのか、次の項で説明いたします。
■まずはタイヤの傷がついた場所をチェック!
タイヤの傷がついた場所によっては、重大な事故につながります。タイヤについた傷が原因で、走行中にバーストする危険もあります。特に、ゴムの部分が薄いサイドウォール(側面)についた傷は、見た目にはただのすり傷に見えても要注意です。ぶつけたときの衝撃によっては、内部のコード(カーカス)が断裂している可能性があるからです。タイヤの傷を発見したら、トレッド部分(接地面)に傷があるのか、サイドウォールにあるのかチェックしておきましょう。判断に迷う場合は、ガソリンスタンドに寄り、タイヤの点検を依頼することをおすすめします。
タイヤについた傷の対処法とは?
ここまでタイヤの傷について解説してきましたが、「傷を発見したけれど、どうすればよい?」と実際には判断に悩むことが多いと思います。タイヤの傷は表面だけでなく、内部に進行している可能性があります。浅いひび割れでも油断はできますので、自己判断だけでなく、タイヤの専門家に相談しましょう。次の項で、タイヤの相談できる場所について説明します。
■タイヤについた傷の相談は、車のプロに相談しよう
タイヤの相談は、車のことを熟知した専門家に相談しましょう。ガソリンスタンドをはじめ、どこでタイヤの相談をするか悩んでしまう方のために、業者ごとの特徴を紹介します。
・ガソリンスタンド
手軽さNo,1のガソリンスタンドは、給油ついでにタイヤの無料点検を相談できるため、一番ハードルの低い方法です。ストックしているタイヤの在庫数は多くありませんが、緊急時の対応は専門のスタッフが行うため、安心して相談できます。
・タイヤ専門店
タイヤのことを熟知した専門スタッフが常駐しているため、傷の状況に応じた対応力や、技術力の高さがポイントになります。タイヤを交換することになれば、専門店ならではの豊富な品揃えの中から選ぶことができます。
・カー用品店
タイヤ専門店同様に、タイヤの種類の豊富さが魅力です。タイヤの点検中に、雑誌を読みながら無料のドリンクバーで過ごしたり、カー用品を見ながら有意義に過ごせます。タイヤキャンペーンも頻繁に行っていますので、割安にタイヤを購入できる可能性もあります。
・ディーラー、中古車販売店
ディーラーと中古車販売店は、車の販売がメインですので、タイヤの点検を依頼する業者としてはふさわしくありません。車検のついでに、12ヵ月点検のついでに相談するケースが現実的でしょう。
まとめ
タイヤについた傷は、状態によっては死亡事故にもつながりかねません。「浅い傷だから大丈夫でしょ?」と自己判断せずに、タイヤの専門家の意見にも耳を傾けましょう。タイヤの状態を適切に保ち、安心したカーライフを楽しみましょう。
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筆者プロフィール
moto
1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。