車検の期限に間に合わない…！車検期間延長ってできるのかな？

■車検の期限って？車検はいつ受けるの？
車検には、期限があります。家庭用の普通自動車の場合、車検の期限は3年ごと（初回のみ2年）です。車に乗る人は、期限が切れる前に車検を受けることが義務づけられています。

では、自分の車の車検の期限はどうやってわかるのでしょうか。その方法は2つあります。1つ目は、車検証をチェックすること。車検証には「有効期間の満了する日」という欄があり、そこに車検の有効期限が書かれています。
2つ目は、車検シール（車検標章）をチェックする方法です。車のフロントガラス上部に貼られた四角い小さなシールを車内から見てみると、そこに車検の有効期限が記載されています。

車検の有効期限が近づいてきたら、早めに車検の予約をしましょう。「まだ期限まで何日もあるから…」とのんびりしていると、予約が埋まってしまうこともあるので要注意。私は毎回、有効期限の半年～3カ月前には車検の予約をするようにしています。なお、車検は、有効期限の1カ月前（指定工場の場合は45日前）以降であれば、いつ受けても次の車検の期限は変わりません。ギリギリになってから焦ることのないように、早めの予約をおすすめします。

■基本的に車検期間延長はできない
車検の有効期限が迫ってきているにも関わらず、車検を受ける時間がないときなどは、「車検の有効期限を延ばせたらよいのに…」と思う方もいるかもしれません。では、車検の有効期限は延長できるのでしょうか。
調べてみたところ、車検期間延長はできないということがわかりました。車検は、必ず期限内に受けるようにしてください。

■期限よりも早く車検を受けるのはOK！
車検の期限を遅らせることはできませんが、早く受けることはできます。例えば、車検の有効期限が「令和5年5月30日」の場合、基本的には「令和5年4月30日～5月30日（指定工場なら令和5年4月15日～5月30日）」の間に車検を受けることになりますが、それよりも前に車検を受けることも可能です。
ただし、有効期限の1カ月（指定工場は45日）よりも前に車検を受ける場合は、次の有効期限は車検を受けた日から2年間となります。

「長期の出張のため、決められた期間内に車検を受けるのが難しい」などの事情がある場合は、車検を受ける時期を前倒しすることも検討してみるとよいでしょう。

■特別な場合は車検期間延長になったことも
車検期間延長は原則としてできないことになっていますが、中には、自然災害や感染症の流行など、自分ではどうしようもない理由で車検を受けるのが難しい場合もあるでしょう。そのため、そういったやむを得ない事情がある場合には、特別に車検期間延長が認められることがあります。

例えば、2011年の東日本大震災や、2019年の台風19号のときは、車検期間延長の特別措置がとられています。また、2020年は新型コロナウイルスの流行により、車検期間延長となりました。

なお、車検期間延長は全国一律でなく、特定の地域のみが対象となることも多くあります。自然災害などで車検期間延長になったときは、「どこの地域が対象か」「車検の有効期限がいつからいつまでの人が対象か」などをしっかりと確認してください。

自然災害などやむを得ない事情がある場合は、例外的に車検期間延長が認められることがありますが、自己都合で車検期間を延長することはできません。車検の有効期限切れにならないように、早めに車検を受けるようにしてくださいね。

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