タイヤ選びで燃費は変わる？家計に優しいタイヤ選びを解説

車のタイヤは、「走る」「曲がる」「止まる」といった運動性能だけでなく、燃費性能にも大きな影響を与えます。タイヤと路面の間で発生する、摩擦力が抵抗になり、燃費に悪い影響を与えるのです。この抵抗は転がり抵抗と呼ばれ、摩擦抵抗の少ないタイヤ選びが燃費力向上につながります。では、どのようにタイヤを選べばよいのか、次の項で解説いたします。

■燃費性能をアップするタイヤ選びが大切

タイヤの転がり抵抗を抑えるためには、エコタイヤを選ぶことが一番の近道です。単純に転がり抵抗の少ないタイヤですと、グリップ力が低くなり、滑りやすくなります。そうならないためにも、「グリップ力」「ハンドリング性能」「水はけの良いトレッドパターン」を兼ね備えた、エコタイヤを選ぶことが理想的です。

「エコタイヤにすればずっとお得？」「エコタイヤを選べばなんでも良い？」と思っている方は、注意が必要です。ノーマルタイヤよりも耐久性に優れていますが、エコタイヤのパフォーマンスを発揮するには、定期的なメンテナンスは欠かせません。ゴム製品である以上、定期交換部品には変わらない点も頭に入れておきましょう。

■誰でもできる、エコタイヤを装着したときの注意点をご紹介

エコタイヤを装着する上での注意点は、タイヤの空気圧チェックと交換時期がポイントです。エコタイヤの性能を最大限に発揮するためにも、月に1度の空気圧チェックや、ゴムの経年劣化に気を配りましょう。エコタイヤであろうが、ノーマルタイヤ同様、ゴム製品には変わりません。車検や12ヵ月点検のタイミングを目安に、3～4年のスパンで交換を検討しましょう。ハイスペックのエコタイヤを長く使うよりも、安いエコタイヤを定期的に交換する方が、結果的には燃費向上につながります。

■エコタイヤじゃなくても燃費性能アップは可能？

「今すぐにはエコタイヤに交換できない」「タイヤ交換以外の案はないの？」という方は、ノーマルタイヤでも燃費性能を上げる方法をご紹介します。基本的なことですが、急発進や急旋回は、燃費を悪化させる原因につながりますので、車に優しい運転を心がけましょう。市街地など平坦な道を走行する場合は、速度超過に気をつけて、不用意に加速と減速を繰り返さないようにします。また、空気圧不足で走行することも、転がり抵抗を増加させる原因（＝燃費悪化）につながります。反対に、高性能なエコタイヤであっても、運転が荒かったり、空気圧などの定期メンテナンスを怠れば、燃費を悪化させます。