どんな車でも合格する？！不正車検とはどんなもの？

■車検はなぜ必要？
車検は、車が国の定める基準を満たしているかチェックするために行うものです。日本では、2年（初回のみ3年）ごとに車検を受けることが義務づけられています。車は、使用しているうちに劣化していくもの。例えば、バッテリーやブレーキオイルは約3年、タイヤは4～5年ほどで寿命を迎えるといわれています。劣化した部品をそのまま放置して車に乗り続けると、走行中に車が不具合を起こして、事故を引き起こす危険性も。そうならないように、定期的に車検を受けて車の状態を安全に保っておくことが重要です。

■不正改造車はふつう車検に通らない
車好きの人たちの中には、「車を自分好みにカスタマイズしている」という人も多いでしょう。私の父も、ホイールを交換したり、ナンバープレートの部分の灯をLEDに交換したりしています。このように、車をカスタマイズすること自体は、特に問題ありません。ですが、カスタマイズや改造の仕方によっては、車の安全性に支障をきたすため、違法となることも。例えば、タイヤが車体からはみ出したり、ランプ類の色を変えたりすると不正改造となります。不正改造をした車は、車検に合格することはできません。

■不正改造車も車検に通る「不正車検」
不正改造を行った車は、国の基準を満たさず、車検には通りません。でも、車で道を走っていると、タイヤが「八」の字のように斜めについている車や、車の下が地面に擦れそうなほど車体を下げた車など、明らかに不正改造と思われる車を見かけることがあります。このような車は、車検のときどうしているのでしょうか。
普段は不正改造を行っている車でも、車検のときは一旦改造をもとに戻しているのかもしれません。もしくは、改造車でも車検に通る、「不正車検」を受けている可能性もあります。

不正車検とは、その名のとおり、不正な車検のことをいうのだそう。「闇車検」「ペーパー車検」などの名称で呼ばれることもあります。
ふつうは、車の整備や点検を行い、国の基準を満たしていることが確認された車に車検証が発行されますが、不正車検では点検や整備を全く行わないまま車検証を発行するといいます。そのため、不正車検では、ふつうなら車検に通らないような不正改造が施された車でも車検に通すことができるのです。

不正車検では、車の点検や整備は一切行わず、車検証の発行のみを行い、車検に合格したように見せかけます。そのため、通常の車検では合格できないような不正改造車でも車検に通ってしまいます。不正車検は、車の状態をきちんと点検しないので危険です。必ず信頼できる業者でしっかりと車検を受けるようにしましょう。

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