タイヤ販売・取付
2021.06.14
意外と知らない、タイヤのメンテナンス方法と洗浄方法
タイヤの正しい洗い方とは?タイヤを長持ちさせる洗浄方法を解説
タイヤの洗浄は、タイヤの寿命を左右する、大切なメンテナンスです。正しい洗浄方法を知らないと、タイヤの劣化が進行します。今回は、タイヤの洗浄方法と、洗う際の注意点を解説します。
タイヤの汚れの特徴とは?
ゴムでできているタイヤは、車のボディーに付着する汚れとは性質が異なります。汚れの性質が違うため、ボディーと同じ要領で洗うわけにはいきません。ではどのようにして洗浄すればよいのか、まずはタイヤに付着する汚れの理解から進めていきましょう。
■タイヤの汚れは頑固で落ちづらい
タイヤの汚れは、車の中で一番付着しやすく、落としづらい特徴があります。地面と接触している唯一のパーツですので、泥汚れや砂ぼこりの影響を直接的に受けます。アスファルトに含まれる油分や、ブレーキダストといったさまざまな成分が付着するのが、タイヤなのです。ブレーキダストや油分がタイヤに付着すると、水洗いだけでは落とせません。また、ボディー専用のカーコーティング剤では効果が薄いため、タイヤ専用の洗剤を使用します。次の項では、タイヤの正しい洗浄方法について、解説します。
タイヤの正しい洗浄方法を紹介
「水で洗い流せばよいのでは?」「洗剤ならなんでもよい?」と思うかもしれませんが、タイヤの洗浄に適した洗い方を行いましょう。タイヤの正しい洗浄方法は以下の7つですので、一つずつ確認しながら読み進めてください。
■タイヤをきれに保つための7ステップ
タイヤの正しい洗浄方法を、7つの項目に分けて解説していきます。特殊な道具やテクニックは不要ですので、ご自身でチャレンジしてみましょう。
・タイヤハウスの汚れを落とす
タイヤを洗浄する前に、タイヤハウスをまずはきれいにしましょう。タイヤが巻き上げた泥汚れなどが付着していますので、頑固な汚れがこびりついているはずです。高圧洗浄機があれば、タイヤハウスの内側をきれいに洗い流しましょう。
・タイヤの汚れを落とす
タイヤ全体を高圧洗浄機かホースで洗い流します。砂ぼこりや泥をきれいに洗い流しましょう。高圧洗浄機を使用する場合は、タイヤを傷めないよう、タイヤから40~50cm離すのがポイントです。
・ブラシやスポンジでブラッシングする
砂ぼこりや泥汚れを落としたら、ブラシやスポンジを使って洗浄します。タイヤ専用のカーシャンプーを使用して、優しくブラッシングしていきます。その際、タイヤに傷や釘などが刺さっていないか、点検しておくとよいでしょう。
・ホイールを洗う
タイヤを洗うついでに、ホイールも洗浄しましょう。ホイールはブレーキダストが付着しやすいので、落としづらくなる前に洗浄します。
・水で洗剤を洗い流す
タイヤとホイールを洗ったら、すすぎ残しがないよう水で洗い流します。洗剤がタイヤに残ったままですと、タイヤを劣化させる原因になりますので注意しましょう。
・タオルで水分を拭き取る
水で洗い流したのち、タオルで水気を取り除きます。洗い流したままでもOKですが、タイヤワックスなどで仕上げる場合は、水気は除去しておきましょう。
・艶出しスプレーやタイヤワックスで仕上げる
艶出しスプレーや、タイヤワックスを施工することで、見た目が一気に引き締まります。見た目の美しさだけでなく、汚れが付着しにくくなる効果もあります。地面に設置する部分はスリップの原因になりますので、サイドウォール(側面)だけに塗布しましょう。
■意外と知らない、タイヤ洗浄時の注意点とは?
タイヤの洗浄方法を理解していただいたところで、「暇さえあればタイヤを洗おう!」と思った方は要注意です。タイヤはゴムでできているため、頻繁にカーシャンプーで洗浄してしまうと、劣化を促進する可能性があります。頻繁にアルカリ性界面活性剤が含まれているカーシャンプーでタイヤを洗うと、強力な洗浄力で油分を落としすぎてしまいます。本格的なタイヤの洗浄は、タイヤに付着した汚れ具合を見ながら行いましょう。
タイヤを洗浄する際に必要な道具を紹介
ここでは、タイヤを洗浄する際に必要な道具を紹介していきます。カー用品店やホームセンターでも購入できますので、手軽にチャレンジしてみてください。
・スポンジ、ブラシ
タイヤ専用のスポンジとブラシは、ボディー用と分けて使用しましょう。タイヤには油分や砂ぼこりが多く付着していますので、タイヤのスポンジなどでボディーを洗浄すると、傷や汚れがつく原因になります。
・カーシャンプー
水洗いでも問題ありませんが、タイヤ専用のカーシャンプーを使うことで、頑固な汚れを落とせます。ただし、アルカリ性の強力なカーシャンプーは、タイヤを傷める可能性がありますので、洗浄後はきれいに洗い流しましょう。
・艶出しスプレー、タイヤワックス
タイヤ洗浄の仕上げに、艶出しスプレーやタイヤワックスで表面の保護をします。見た目も美しく、汚れが付着しにくくなるのでおすすめです。
■自分で洗浄できない方は、洗車のプロに相談しよう
ここまでの解説で、「どうしても自分ではできない」「洗車と同時にプロに依頼したい」という方は、ガソリンスタンドや洗車専門店に相談しましょう。特にガソリンスタンドであれば、タイヤに熟知したスタッフが在籍しているため、タイヤの点検も兼ねてチェックしてくれます。無料でタイヤの点検を行ってくれますので、劣化がひどい場合や、タイヤの残溝が少ない場合に的確なアドバイスをしてくれます。もちろん、タイヤの洗浄もプロの手に掛かれば、見違えるようにきれいになります。
まとめ
洗車といえば、ボディーの洗浄にフォーカスされがちです。しかし、タイヤも重要なパーツですので、正しいメンテナンス方法を知る必要があります。タイヤの洗浄方法、注意点を考慮して、愛車のタイヤを長持ちさせましょう。
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筆者プロフィール
moto
1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。