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トラブルに備える。レンタカーに傷がついたときの対処法とは?

 
トラブルに備える。レンタカーに傷がついたときの対処法とは?

レンタカーに傷をつけたときの対処方とは?

レンタカーを利用中、うっかり傷をつけてしまう可能性は誰にでもあります。本記事では、レンタカーに傷をつけてしまったときの対処法や、修理費用について解説します。

目次

隠すのはNG!レンタカーに傷をつけたときに取るべき行動

隠すのはNG!レンタカーに傷をつけたときに取るべき行動

気軽に利用できるレンタカーは、旅先や買い物に便利なサービスです。ここでは、レンタカーを利用中、ついうっかりぶつけてしまったときの対処法を解説します。「小さい傷だから黙っていてもOK?」「初めから傷はあったような気がする・・・」といった些細な疑問や、事故を起こしたときの対応もご紹介します。運転に慣れている自分の車とは違い、乗り慣れていない車ですと、思わぬ事故に巻き込まれる可能性は高くなります。次の項で、レンタカーに傷をつけたときに取るべき行動を確認しておきましょう。

■レンタカーに傷をつけたら、すみやかにレンタカー会社に連絡

小さい傷だからと、レンタカー会社に報告しないなんてことは絶対にNGです。「ちょっとくらいのすり傷ならバレないのでは?」と考えてしまいがちですが、貸し出し前に現車確認をしますので、返却時に分かります。たとえ小さな傷であっても、必ず返却時に申告をしましょう。事故を起こした場合は、すみやかに警察とレンタカー会社に連絡し、安全を最優先に行動しましょう。後日、事故証明書を発行してもらい、保険の手続きを忘れずに行ってください。近年では、ドライブレコーダーを装着したレンタカーも増えてきましたので、事故の証明をする際に役立ちます。裏を返せば、うっかり接触した小さな事故でも、ドライブレコーダーにしっかりと録画されているということです。

■出発前の傷チェックも忘れずに

返却時のトラブルを防ぐためにも、出発前の傷チェックは忘れずに行いましょう。レンタカーを借りる際、レンタカー会社立ち合いのもと、現車確認を必ず行います。しかし、レンタカー会社に任せて適当に現車確認をしてしまうと、いざ返却する際に、本当についていた傷か分からなくなります。いらぬトラブルに巻き込まれないよう、出発前の点検は入念に行いましょう。心配な方は、写真や動画を撮影しながらチェックするのも一つの手です。

レンタカーについた傷の修理費用はどうなる?

レンタカーについた傷の修理費用はどうなる?

実際に、レンタカーに傷をつけてしまった場合、どのくらいの費用が掛かるのか気になるところです。「多額の修理費用を請求されたらどうしよう・・・」と心配するかもしれませんが、レンタカーを借りる際、基本料金に保険料も含まれています。この保険料で、いざという時の修理費用を補償してくれます。一般的に、レンタカー会社の基本料金には5~10万円程度の免責金額が設定してあります。たとえば20万円の修理費用が発生したケースでは、保険適用額が15万円、自己負担額が5万円といった形になります。必ずしも、自己負担額が全額補償される訳ではありませんので、注意しましょう。また、先ほども簡単に触れましたが、事故を起こした場合は、必ず警察に事故証明書を発行してもらいましょう。

■レンタカーを借りるときは任意保険に加入しよう

レンタカーを借りる際は、自賠責保険の補償範囲をカバーするために、任意保険に加入しましょう。強制保険である自賠責保険は義務付けられていますが、任意保険は契約者に委ねられます。「費用がもったいない」という理由で任意保険の加入を断ると、補償範囲が対人賠償のみと十分じゃないため、ガードレールや相手の車を傷つけたときの補償が対象外となります。レンタカーの任意保険料は、1日あたり1,000円~2,000円程度ですので、加入しておくと安心です。

レンタカーの正しい任意保険の選び方とは?

レンタカーの正しい任意保険の選び方とは?

レンタカーの任意保険を選ぶときのポイントは、保険でカバー可能な補償内容と、補償金額です。自賠責保険では補償しきれない、相手の車の修理費用や、物損の修理費用など、対人賠償以外の補償をカバーできます。任意保険で補償可能な内容については、以下の項目が一般的です。任意保険に加入する際の参考にしてください。

【レンタカーの任意保険で補償可能な範囲】

対人賠償・・・事故相手が死亡、またはケガをときの補償
対物賠償・・・事故相手の車を壊したときに補償する賠償
搭乗者傷害補償・・・同乗者が死亡、またはケガをときの補償
自損事故補償・・・自損事故に対する補償
人身傷害補償・・・運転手自身が死亡、またはケガをときの補償
車両保険・・・利用中の車が壊れたときの補償

まとめ

まとめ

レンタカーに傷をつけてしまう可能性は、誰にでもあります。しかし、慌てる必要はなく、自動車保険を使って修理ができます。傷の大小に限らず、すみやかにレンタカー会社に連絡をしましょう。間違ってでも、レンタカー会社に傷の報告をせずに隠すのはNGです。相手を巻き込む事故の場合は、警察に連絡するのも忘れないようにしましょう。
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筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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