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そのままで大丈夫?車の傷を放置するデメリットと対処法

 
そのままで大丈夫?車の傷を放置するデメリットと対処法

車の傷はそのまま放置するとどんなデメリットがある?

車についた傷をそのまま放置すると、どんなリスクがあるのでしょうか?「お金が掛かるから」と傷をそのまま放置すると、さらに悪化して修理費用が高くなります。本記事では、車についた傷の対処法を解説します。

目次

車の傷は放置厳禁!さらに悪化する可能性大

車の傷は放置厳禁!さらに悪化する可能性大

狭い駐車場や細い路地を走行すると、ついうっかり車をぶつけてしまいます。「ちょっとした傷だから」「小さな傷だから」と、そのまま放置してしまう方は少なくありません。しかし、車についた傷をそのままにすると、思わぬリスクを背負うことがあります。では具体的に、車についた傷をそのまま放置すると、どんなリスクが発生するのか、次の項でご紹介します。

■傷をそのまま放置すると修理費用が増えるので注意

車についた傷をそのままにすると、ボディー表面の撥水・親水効果が日に日に落ちてきます。さらにそのまま放置し続けると、クリアコートや塗装の剥がれにつながります。塗装面が傷の影響で剥がれると、劣化が進行して錆や腐食の原因になります。傷の放置は見た目が悪くなるだけでなく、車本来の保護機能を発揮できなくなります。下地まで劣化が進行した傷は、修理費用も軽度の傷と比べて割高になりますので、早めに手を打つことが大切です。その際、傷が小さいからと、ついつい自分で修理をしてしまいがちですが、素人がDIYでチャレンジするのもリスクを伴います。余計に傷が目立つことに加え、修理する範囲が広まる可能性があります。ボディーに傷がついてしまったら、まずは修理のプロ相談することをおすすめします。

車についた傷の種類をチェック!費用はどのくらい掛かる?

車についた傷の種類をチェック!費用はどのくらい掛かる?

車についた傷をそのまま放置し続けると、どのくらいの修理費用が発生するのでしょうか?ボディー表面についた比較的浅い傷から、下地まで到達した深い傷まで、程度によって修理費用は大きく異なります。すでに愛車に傷がついている方は、傷の種類と修理費用を確認しておきましょう。

■クリアコートの剥がれ

傷の度合いとしては比較的軽度な部類になりますが、クリアコートの剥がれをそのまま放置すると、ボディーの撥水・親水効果がなくなります。さらにボディーに艶もなくなりますので、見た目も悪くなります。水垢もつきやすくなり、メンテナンスに手間が掛かるデメリットがあります。クリアコートが剥がれた場合は、カーコーティングでは手に負えません。修復箇所のクリアコートを一度剥がし、再度塗装する必要があります。

費用:手のひらサイズで1万円~2万円

■線傷

車につきやすい傷の代表格ともいえる線傷は、走行中の飛び石や砂ぼこりでつきます。黄砂や花粉を放置することでも、線傷の原因につながります。ボディー表面に付着したほこりは放置せずに、なるべく早く洗い流しましょう。ただし、洗車機も線傷の原因になりますので、線傷を防ぐためには、柔らかいスポンジを使用した手洗い洗車が有効です。修理費用については、クリアコート表面に薄くついた傷であれば、カーコーティングで綺麗になる可能性があります。長年蓄積した線傷や磨き傷の場合は、一度クリアコートを剥がして修理する必要があります。

費用:手のひらサイズで1万円~2万円

■すり傷

狭い道路や駐車場など、うっかり障害物にぶつけることで、すり傷は簡単につきます。鋭利なもので引っかいたような傷は、見た目にも悪く、遠くからでも目立ちます。また、下地まで到達しているすり傷の場合は、特に注意が必要です。下地が露出した状態のまま放置すると、酸性雨の影響などで錆の原因になります。沿岸部に住んでいる方は、より一層錆の進行が早まりますので早めの処置を行いましょう。爪で引っかかる程度の傷であれば、本格的な板金修理が必要ですので、傷の範囲と度合いによって費用は割高になります。

費用:手のひらサイズで1万5千円~3万円

■へこみ

鉄や樹脂を使用している車のボディーは、大きな衝撃を与えることで、ボディー表面がへこみます。へこんだ部分は塗装が割れやすいため、下地が露出して劣化が進行します。傷をそのまま放置すると、へこみに加えて錆が発生し、修理費用が高くなります。へこみの大きさや範囲でも費用は変わりますので、早めに修理を検討しましょう。へこみの修理には、熟練の技術が必要なため、費用が割高になる傾向があります。

費用:手のひらサイズで1万5千円~3万円

まとめ

まとめ

車の傷をそのまま放置し続けて、良いことは一つもありません。時間の経過とともに、小さな傷でも状況は悪化します。傷を放置することで、修理費用が高くなったり、売却時の買取価格がダウンする原因になります。車に傷がついてしまったら、そのままにせずに、まずは修理のプロに相談しましょう。
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筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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