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自分でできる?プロが教えるカーコーティングの正しいやり方

 
自分でできる?プロが教えるカーコーティングの正しいやり方

カーコーティングのやり方を解説

カーコーティングを自分で行えば、施工費用を抑えられます。カーコーティングのやり方は、コツをつかめば簡単です。カーコーティングのプロがやり方を解説しますので、是非ともチャレンジしてみましょう。

目次

カーコーティングは下準備が大切

カーコーティングは下準備が大切

カーコーティングをする前には、入念な下準備が必要です。やり方も知らずにカーコーティングを施してしまうと、思わぬ失敗につながります。カーコーティングを自分で行う前は、以下の点に注意しましょう。

■カーコーティングを施工する時の気温と湿度

カーコーティング剤の種類にもよりますが、カーコーティングには15℃以上の環境下が理想的です。冬場は気温が低すぎるため、コーティング剤の加水分解反応が進まず、被膜を正常に形成できません。さらに、湿度は70%以下で、雨上がりや湿気の多い日は避けましょう。雨上がりや、梅雨時期の高温多湿の環境下も、空気中の水分量が多すぎるためおすすめできません。コーティング剤の揮発が妨げられてしまうのです。最大限にカーコーティングの性能を発揮するためには、春と秋の晴れた日がベストタイミングです。

■入念な下地処理

カーコーティングの仕上がりは、下地処理の工程が結果を左右するといっても過言ではありません。下地処理の脱脂作業が不十分ですと、コーティングの被膜が塗装面に形成できません。コーティングの塗りムラの原因になるため、カーコーティングの前には隅々まで丁寧に脱脂を行いましょう。

カーコーティングのやり方

カーコーティングのやり方

カーコーティングのやり方は、入念な下地処理からはじまり、施工後の乾燥までいくつもの工程があります。どれも仕上がりに左右する大事な工程ですので、一つ一つ丁寧に作業しましょう。

■ボディーの洗車

まずは、車のボディーに付着したホコリや汚れを洗い流しましょう。カーシャンプーを泡立て、塗装面を傷つけないようにスポンジで丁寧に洗います。洗い流す際は、泡が残らないように注意しましょう。

■細部の洗浄

意外と見落としがちなのが、エンブレムやテールレンズの隙間の汚れです。洗車では落としきれない黒ずみが、パーツの隙間に残っています。水垢落としやコンパウンドを使用し、タオルの端を上手に使ってこすります。細かい部分は、イオンデポジット除去剤を浸み込ませた筆を使用すれば、簡単に汚れを落とせます。

■鉄粉の除去

洗車後は、塗装面を手のひらで触ってみましょう。ザラザラとした感触がある場合は、鉄粉が塗装面に付着している証拠です。鉄粉が付着したままカーコーティングをしてしまうと、コーティング被膜の密着が軽減します。鉄粉除去のやり方は、カー用品店にある鉄粉除去剤を使用します。鉄粉除去剤が鉄粉に反応すると、紫色に変色するので見た目で分かります。最後に、鉄粉除去用の粘土を使用して、優しくこすりつければ簡単に鉄粉は取れます。

■水垢の除去

洗車で落ち切らない頑固な汚れは、水垢落としを使用して磨き落とします。やり方は、水垢落としを塗布した洗車用スポンジで、丁寧に汚れを落とします。ドアミラー、バンパー、灯火類周辺に水垢が付着しやすいので、見落とさないよう注意しましょう。

■脱脂作業

下地処理の最終工程となる脱脂作業は、カーコーティングの仕上がりを左右する大事な工程です。作業のやり方自体はシンプルですが、丁寧な作業が求められます。施工するボディー全体に脱脂剤を塗布し、塗装面の油分を除去します。水垢落としや鉄粉除去剤の成分が付着したままだと、コーティング被膜がうまく形成されません。まんべんなく脱脂剤を塗布したのち、マイクロファイバークロスを使用して水分を拭き上げましょう。

■コーティングの施工

市販品のカーコーティング剤を用いて、ボディー全体に施工しましょう。カーコーティング剤は「ガラスコーティング」「ガラス系コーティング」「ポリマーコーティング」と種類はさまざまです。施工のやり方も、簡単なスプレータイプや、専用スポンジを使用して磨き上げる本格的なコーティングまで、多種多様です。重要なのは、どのコーティング剤もムラにならないよう、20~30cm四方を丁寧に磨くという点です。やり方のコツは、縦横均等になるよう、コーティング剤を塗り込みましょう。

■コーティング剤の拭き上げ

ボディー全体にコーティング剤を塗布したのち、綺麗なマイクロファイバークロスで拭き上げます。マイクロファイバークロスは、塗装面に優しい「きめの細かい柔らかいもの」を使用しましょう。荒いタオルを使用すると、塗装面に磨き傷を付着させる原因になります。

■コーティングの乾燥

カーコーティング施工後は、しっかりとコーティング剤を乾燥させます。ガラスコーティングの場合は、半日から1日は水分に触れないようにしましょう。簡易的なスプレータイプのコーティング剤や、ポリマーコーティングの場合は、1時間もすれば完全に乾燥します。乾燥させる際、日当たりの良い場所に置いておくと、コーティング剤が揮発して乾きやすくなります。

自分でカーコーティングが難しい人はプロに依頼しよう

自分でカーコーティングが難しい人はプロに依頼しよう

ここまでは、セルフでのカーコーティングの方法を紹介してきました。しかし、「自分で施工するのは難しい」「トライしたけどうまくいかなかった」といった方は、カーコーティングのプロに相談しましょう。自分でカーコーティングしてみたものの、うまく施工できずに二度手間になってしまうパターンは、意外と少なくありません。カーコーティングをプロに依頼するメリットは、以下の通りとなります。

■輝きが長持ちする

カーコーティングを施工する際、専用のポリッシャーや、プロ仕様のコーティング剤を使用します。そのため、市販品では得られないような輝きを手に入れられます。新車のような輝きを求める方は、カーコーティングのプロに施工してもらいましょう。

■保護性能が長持ちする

カーコーティングのプロに施工してもらうことで、キズ消し効果と塗装面の耐久性がアップします。ガラスコーティングといった、車にキズが付きにくくなるコーティング剤も施工できますので、ボディーの保護効果を求めている方はプロに依頼しましょう。

まとめ

まとめ

カーコーティングのやり方を解説してきましたが、自分で作業すれば、費用を格段に下げられます。やり方さえ間違えなければ、市販品のカーコーティング剤でも、見違えるように愛車が綺麗になります。もし、セルフでのカーコーティングに自信がない方は、プロに相談しましょう。コスモのサービスステーションであれば、予算に応じたカーコーティングの提案が可能です。
カーコーティングに関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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