カーコーティングは脱脂が重要！正しい下地処理で新車のような輝きに

カーコーティングの魅力といえば、新車のような輝きが蘇ることです。しかし、カーコーティングの性能を最大限に引き出すには、下処理となる脱脂作業が非常に重要です。車に付着する汚れの多くは、大気中の排気ガスや、アスファルトに含まれる油分が原因です。そのため、脱脂作業が不十分ですと、カーコーティングの被膜が塗装面にうまく形成できません。カーコーティングを行う際は、丁寧な脱脂作業を行わないと、以下のような不具合が発生します。

■脱脂が不十分だと施行後にムラが出る

脱脂作業をきちんと行わないと、施工後に曇りが発生したり、カーコーティングの塗りムラが出てきます。これは、ボディー表面に残った油分と、コーティング剤の化学反応によって起こる現象です。いくらカーコーティングを厚く塗ったとしても、脱脂作業を怠れば、曇りや塗りムラは発生してしまいます。均一にカーコーティングを施工するためにも、丁寧な脱脂作業が求められます。

■カーコーティングの性能が発揮できない

脱脂不十分による塗りムラが原因で、カーコーティング本来の力を発揮できなくなります。コーティング被膜が均一に施工されないことで、寿命が短くなったり、撥水効果が薄れてしまいます。ボディー表面の保護性能も落ちるため、傷がつきやすく、カーコーティングが剥がれる原因にもなります。カーコーティング本来の輝き、耐久性など、すべてにおいて性能が下回ります。クオリティーの高い施工を行うには、脱脂作業は欠かせないのです。

カーコーティング専門業者に依頼する場合も、ご自身で施工する場合も、脱脂作業の基本的な流れは抑えておきましょう。特別難しい作業は行っていませんが、カーコーティングの前段階の下地処理ですので、丁寧な作業を行うことが重要なポイントです。

■洗車で汚れを落とす

まずはボディー表面に付着した、ホコリやゴミを洗車で洗い流します。泡立ちの良い専用のカーシャンプーを用いて、目に見えない小さな汚れまで綺麗に洗い流します。脱脂作業をスムーズに行うためにも、丁寧に汚れを落としましょう。

■脱脂剤を含ませたクロスで拭く

洗車終了後、脱脂剤を含んだクロスでボディー全体を拭き上げます。カーコーティングがムラにならないよう、隅々まで丁寧に拭き上げましょう。脱脂剤の成分で油分を除去しますので、あまり強く磨かないのがポイントです。カーコーティングの仕上がりを決める、大事な工程といっても過言ではありません。磨き残しのないよう、パーツごとに区切りながら作業するのがコツです。

■仕上げに清潔なクロスで拭く

脱脂作業後は、ボディー表面に残った余分な水分を除去するために、乾いた清潔なクロスで拭き上げます。水分が残ったままカーコーティングを施工すると、塗りムラやシミの原因になります。脱脂剤は揮発性が高いため、完全に乾ききる前に作業を速やかに行いましょう。