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意外と知らない!車検が通らない車の特徴を解説

 
意外と知らない!車検が通らない車の特徴を解説

車検に通らない原因とは?車検前に確認すべきポイントをご紹介

車検に通らないと、追加費用が発生したり、納車までに時間が掛かります。車検に通らない原因を事前に把握し、スムーズな車検を行いましょう。「車検が通るか不安」という方々のために、詳しく解説いたします。

目次

車検に通らない車の特徴とは?

車検に通らない車の特徴とは?

ここでは、車検が通らない車の特徴を6つに分けてご紹介します。車に詳しくない方でも分かりやすく、車検に通らない車の特徴を解説します。日常点検で確認できる項目ですので、しっかりと抑えて車検に望みましょう。

●ヘッドライトの黄ばみや劣化

車検に通らない原因として、ヘッドライトの黄ばみや劣化による光量不足があります。一見すると、まぶしすぎるくらい明るいヘッドライトでも、光量が足りなくて不合格になることがあります。長年付着した汚れや、太陽光による紫外線で、ヘッドライト表面が黄ばんだり劣化してしまうのです。特に屋外駐車場で保管している車であれば、年々ヘッドライトの透明度がなくなってきます。近年、ヘッドライトに使用している素材はポリカーボネートが主流ですので、紫外線と熱に弱いということを覚えておきましょう。さらに、平成27年9月以降の車検では、ハイビーム検査からロービーム検査に変わりました。それにより、照射範囲が狭くなり、光量不足による不合格が増えています。車検前は、必要に応じてヘッドライトクリーニングを行いましょう。あまりにも劣化が進行して白く濁っている場合は、ヘッドライト交換の可能性もあります。

●タイヤが擦り減っている

車検に合格するタイヤの溝は、スリップサインが出てくる1.6mmです。4本の内1本でもスリップサインが出ていると、不合格になります。ただし、残溝が1.6mm以上あったとしても、極端に摩耗してワイヤーが露出しているタイヤはNGです。スタッドレスタイヤの場合は、プラットホームといわれる目印が出ていると、車検に通りません。車検に通らない車の残溝は、目に見えて溝が少ない状態ですので、車検の合否に限らず早めの交換をおすすめします。また、劣化によるタイヤのひび割れは、車検の合否に直接影響を与えませんが、バースト(破裂)の原因になります。購入から3~5年を目安に、タイヤ交換を検討しましょう。タイヤが片減り(偏摩耗)している場合は、前後のタイヤをローテーションすることで、摩耗を均一にできます。

●カーフィルムで透過率が足りない

紫外線対策や、ガラスの飛散防止を目的に、フロントガラスにカーフィルムを貼っている方は要注意です。道路交通法では、可視光線透過率が70%以上ないと検挙の対象です。もちろん車検も通らないので、可視光線透過率が気になる方は、車検業者に専用の測定器で計測してもらいましょう。可視光線透過率不足で検挙された場合、特に違反点数は設けられていませんが、15日以内に改善命令が出されます。その際、陸運支局で検査を行いますので、車検非対応のカーフィルムは貼らない方が無難といえます。

●オイル漏れ

エンジンオイル、ミッションオイル、ブレーキオイルなど、車にはさまざまなオイルが使用されています。オイルが漏れていると、ブレーキが効かなくなったり、火災につながる危険性があります。車検時にあきらかなオイル漏れが判明した場合は、不合格の対象となります。反面、検査員がにじみと判断した箇所については、「漏れはなし」ということで合格になります。しかし、先ほどご説明した通り、大きな事故につながりかねないオイル漏れに関しては、早め早めの処置が必要です。日頃の安全点検や、ガソリンスタンドの無料点検を活用して、オイル漏れの早期発見に努めましょう。

●マフラーの穴あき

車検のラインでは、マフラーを検査する項目もあります。排ガスの濃度や、マフラーの取付け位置、排気騒音を計測します。「車高は下げていない」「社外マフラーではない」という方は、気にすべきポイントはマフラーの穴あきです。長年所有している車や、沿岸地域に住んでいる方は、マフラーの腐食による穴あきに注意が必要です。山間部に住んでいる方も、融雪剤による塩害の影響がありますので、定期的な下廻り洗浄で腐食の予防をしましょう。

・排気騒音は普通車が96db以下、軽自動車が97db以下
・マフラーの取付け位置は地上から最低9cm以上
・排ガス濃度が炭化水素300ppm以下、一酸化炭素1%以下
・社外マフラーの場合は、車検対応のマフラーを装着していること

●車高の高さが低い

過度なローダウン車は、車検が通らない原因につながります。車検の基準では、車高の高さが地上から9cm以上必要になります。前輪と後輪の間で一番低いところを計測しますので、エアロパーツやロアアームなどは含みません。エアロパーツや、アンダーカバーを装着している車ついては、地上から5cm以上あれば車検を通すことができます。ノーマル車高の場合は、特に気にする必要はありませんが、車高を下げている方は注意しましょう。

車検に通らない!あわてる前にやるべきことは?

車検に通らない!あわてる前にやるべきことは?

車検のときにあわてないよう、前項で解説した項目をしっかりと抑えておきましょう。車検が通らない車のほとんどは、うっかりユーザーが見逃してしまいがちな項目ばかりです。ギリギリ車検に通るような状態ではなく、確実に合格する良好な状態にしておきましょう。そのためには、定期的なメンテナンスが重要なポイントです。「まだ大丈夫」「今度修理する」といったように、定期交換を後回しにし続けると、車検に通らないなどのトラブルに遭遇します。適切なタイミングで、経年劣化にあわせたメンテナンスを整備工場に依頼しましょう。

まとめ

まとめ

車検に通らない車の大半が、定期的なメンテナンスを怠っています。オイル交換、タイヤ交換といった消耗品を交換するだけで、車検に通らないといったトラブルを防げます。日頃から、車のプロにメンテナンスを任せることが大切です。車に関する疑問については、お気軽にコスモのサービスステーションにご相談ください。
車検に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

moto

1986年生まれ。自動車整備学校を卒業後、板金屋を経て地元の整備工場で整備士として働く。車業界歴は7年。国内外の乗用車からカスタムカーまで、様々な車を整備してきた知識と経験が強み。整備士を離れた現在は、ライターとして中古車の選び方などを中心にメディアへ出稿。週末は子供と一緒に釣りやアウトドアを楽しんでいます。

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