カーライフお役立ちマガジンCAR LIFE MAGAZINE

自動車保険を途中解約すると、こんなデメリットが…

 
自動車保険を途中解約すると、こんなデメリットが…

自動車保険を途中解約すると…?

自動車保険を途中解約すると、どんなデメリットがあるのでしょうか。自動車保険を途中解約する前に、注意点やデメリットについて知っておきましょう。

目次

自動車保険の途中解約って?

自動車保険の途中解約って?

■自動車保険の解約が必要になる場合とは?
車を運転するようになると、必ず加入しなければならないのが「自賠責保険」。これは、万が一事故を起こして他人を死亡またはケガさせてしまった場合の損害を補償する保険です。ただ、自賠責保険は、補償金額に限りがありますし、自分自身の死亡やケガ、破損した車などの物に対しては補償してくれないのだそう。自賠責保険では足りない部分を補うため、任意の自動車保険にはぜひ加入しておきたいですね。

自動車保険は、基本的には1年契約です。たいていの場合は、一度自動車保険に加入すると、1年後に満期を迎えるまで解約することはないでしょう。ですが、例えば、その間に車を手放すことになった場合や自動車保険の契約者が死亡した場合、ほかの自動車保険に乗り換える場合などは、自動車保険の解約が必要になることもあります。

■自動車保険はどうやって途中解約する?
自動車保険を途中解約するときは、まずは保険会社に連絡し、解約したいという意向を伝えます。すると、保険会社から「解約申込書」など解約に必要な書類が送られてきます。その書類に必要事項を記入し、保険会社に提出すれば、手続きは完了です。

自動車保険を途中解約するとどんなデメリットがある?

自動車保険を途中解約するとどんなデメリットがある?

自動車保険の途中解約って、簡単な手続きでできてしまうのですね。でも、実は、自動車保険の途中解約にはデメリットもあるんです。解約手続きをする前に、途中解約にはどのようなデメリットがあるのかを知っておきましょう。

■戻ってくる保険料が少ないかも
自動車保険の保険料の支払方法には、「月払い」と「年払い」があります。まず、月払いで保険料を支払っている場合、途中解約すると、支払い済みの保険料が日割りで戻ってくることはありませんが、それ以降の月の保険料は支払う必要はありません。

これに対し、注意が必要なのは、年払いで自動車保険の保険料を支払っている場合です。年払いを選択している方は、1年分の保険料をすでに支払ってしまっています。自動車保険を途中解約すると、すでに支払っている保険料の一部は返金されます。これを「解約返戻金(かいやくへんれいきん)」といいます。

では、自動車保険を途中解約すると、解約返戻金の金額はどのくらいになるのでしょうか。「保険料は、月割りで計算されて返ってくるのでは?」と思うかもしれませんが、実はそうではないのです。解約返戻金の計算には、「短期率」とよばれる係数が使われることが一般的だそう。なお、短期率の設定方法は保険会社によって異なるようです。

例えば、自動車保険の1年間の保険料が6万円だとします。この保険料を年払いで支払っており、半年後に途中解約をした場合についてみてみましょう。単に月割りで計算すると、半年後に解約した場合に返ってくるお金は「6万円×6ヶ月/12ヶ月=3万円」となりそうですよね。では、短期率を使用するとどうなるでしょうか。ある保険会社の場合、6ヶ月後の短期率は「70%」と設定されています。これは、「6ヶ月で解約した場合、契約者が負担する保険料の割合は年間保険料の70%」ということを意味しています。そのため、解約返戻金は年間保険料の30%、つまり、「6万円×30%=1万8000円」ということになります。こうしてみてみると、途中解約では解約返戻金が少なく、なんだか損した気分になりますね。

■等級がリセットされてしまうことも
自動車保険には、「等級」とよばれるシステムがあります。これは、最初は「6等級」からスタートし、1年間無事故だと1つずつ等級も上がっていくというものです。等級が上がるほど、保険料は安くなっていきます。

もし、自動車保険を途中解約しても、すぐに別の自動車保険に加入すれば、等級は引き継げるそうです。ところが、自動車保険を解約し、ほかの自動車保険に引き継ぎをしない場合は、これまでせっかく積み上げてきた等級がリセットされてしまいます。その後、新たに自動車保険に加入する際は、また一番下の「6等級」からのスタートになってしまいます。それってちょっともったいないですよね。

実は、自動車保険を解約しても等級をリセットさせない方法もあります。それは、「中断証明書」という書類を発行してもらうこと。解約するときに中断証明書を発行してもらっておけば、10年間そのまま等級をキープできるといいます。もし、車を手放すなどの理由で自動車保険を途中解約することになっても、またそのうち車に乗るかも…という場合は、解約時に中断証明書を発行してもらうと良いでしょう。

まとめ

まとめ

自動車保険を途中解約すると、解約返戻金が月割りの保険料より少なかったり等級がリセットされたりといったデメリットがあります。よほどの理由がない限り、自動車保険は満期になるまで途中解約しない方が良いでしょう。

自動車保険に関するご相談は、こちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

imarina

ライター。1987年生まれ。広島大学教育学部卒業後、教育現場で勤務しながらフリーライターとして旅行、暮らしなどに関する執筆を手がける。
趣味は旅行とアウトドア。現在の愛車は、トヨタ・パッソ。

自動車保険に
ついて詳しく見る

記事一覧へもどる