カーライフお役立ちマガジンCAR LIFE MAGAZINE

個人事業主が自動車保険に加入するときの注意点

 
個人事業主が自動車保険に加入するときの注意点

個人事業主に必要な自動車保険の知識って?

個人事業主が自動車保険に加入するとき、どのような点に注意すべきなのでしょうか?また、支払っている自動車保険の保険料って、経費や控除の対象になるのでしょうか?

目次

個人事業主が自動車保険に加入するとき、知っておくべきことは?

個人事業主が自動車保険に加入するとき、知っておくべきことは?

■個人用と法人用、どっちに加入するの?
自動車保険には、個人用のものと法人用のものがあります。では、個人事業主が自動車保険に加入するときは、どちらを選べば良いのでしょうか?私も数年前から個人事業主となったので、個人事業主の自動車保険に関するルールについて調べてみました。

結論からいうと、個人事業主の場合、自動車保険は個人用のものでも法人用のものでもOKということでした。では、どちらを選んだ方がよりお得になるのでしょうか。調べてみると、保険料は法人用自動車保険の方が個人用のものより高くなることが一般的のようですが、その分、法人用には個人用にない特約もあるということがわかりました。例えば、リースカーで事故に遭ったときや盗難の被害に遭ったときに補償を受けられる「リースカーの車両費用特約」、車で運んでいた商品や備品が損害を受けたときに補償される「事業用積載動産特約」、事故のときに相手に支払うお見舞金や葬儀参列に必要な交通費が補償される「企業・団体見舞い費用特約」などは、法人用の自動車保険でしかつけられない特約です。
個人用と法人用、どちらの自動車保険を選ぶ方が良いかは、事業での車の使い方や受けたい補償によって変わります。まずは双方の見積もりを取って、補償内容と保険料を比較してみるのが良さそうですね。

■個人用の自動車保険の場合、使用目的はどうする?
個人用の自動車保険を選んだ場合、契約時に車の使用目的を登録する必要があります。使用目的は、「日常・レジャー用」「通勤用」「業務用」の中から選択します。私は個人用の自動車保険に加入することにしたので、加入時にどの使用目的を選ぶべきなのか迷いました。

個人事業主は事業で車を使うから、使用目的は「業務用」を選択するのでは…?と思うかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。たとえ、車を事業で使用するとしても、その頻度が1ヶ月の半分以下である場合は、使用目的が「業務用」にはならないそうです。使用目的を選ぶときは、月の半分以上が事業用としての利用の場合は「業務用」、そうでない場合は「日常・レジャー用」を選びます。私の場合、車を事業で利用することもありますが、日常での利用の方が多いので、「日常・レジャー用」を選択することにしました。

自動車保険、確定申告ではどうなる?

自動車保険、確定申告ではどうなる?

■自動車保険って、保険料控除の対象になるの?
個人事業主になると、年度末に確定申告をする義務があります。確定申告では、生命保険料控除や社会保険料控除などがあり、その年に支払った生命保険や社会保険の保険料が所得から控除されます。そのため、節税のために生命保険にたくさん加入しているという事業主の方も多いかもしれませんね。

では、自動車保険の保険料は、生命保険と同様に控除の対象となるのでしょうか?調べてみると、平成18年までは控除の対象となっていましたが、現在は自動車保険の保険料は控除の対象ではなくなったとのことでした。

■自動車保険の保険料は経費になる?
自動車保険の保険料は、残念ながら控除の対象にはなりませんが、確定申告にまったく関わってこないわけでもありません。実は、自動車保険の保険料は、経費として扱うことができるのだそうです。ただし、もちろんそれは車を事業で使っている場合のみです。プライベートでしか使っていない車については、保険料はもちろん、ガソリン代など車に関する費用を経費にすることはできません。

また、プライベートでもその車を使用している場合は、保険料の全額が経費になるわけではありません。経費にできるのは、事業で使っている分だけです。例えば、自動車保険の年間の保険料が5万円で、その車の用途がプライベート40%、事業60%の場合は、5万円の60%にあたる3万円分のみが自動車保険の保険料として経費にできるということです。自動車保険の保険料を経費にするときは、事業で車を使用する割合を明確にして、きちんと正しく申告しましょうね。

まとめ

まとめ

個人事業主は、個人用と法人用のどちらかの自動車保険を選んで加入することができます。法人用の自動車保険は、個人用のものより料金は高くなりがちですが、補償は充実しています。補償や料金を比較して、ご自身と事業に合った自動車保険を選んでください。なお、支払った保険料は控除の対象とはなりませんが、経費にすることはできます。事業での使用分を経費として、確定申告時に申告してください。

あなたにピッタリのプランがきっと見つかる、コスモの自動車保険。個人事業主の方でも気軽にご相談ください。詳細はこちらからどうぞ。  

筆者プロフィール

筆者プロフィール

imarina

ライター。1987年生まれ。広島大学教育学部卒業後、教育現場で勤務しながらフリーライターとして旅行、暮らしなどに関する執筆を手がける。
趣味は旅行とアウトドア。現在の愛車は、トヨタ・パッソ。

自動車保険に
ついて詳しく見る

記事一覧へもどる