契約者が死亡！そんなとき自動車保険はどうする？

■契約者・記名被保険者・所有者って？
自動車保険の証券を見てみると、「契約者」や「記名被保険者」「所有者」といった欄があることに気づきます。それぞれ、どこが違うのでしょうか？

まず、契約者とは、その自動車保険を契約した人のことです。具体的にいうと、保険の契約を申し込み、保険料を支払っている人のことです。
次に、「被保険者」とは、その契約による保険の対象になる人のことをいいますが、その中でも主に補償を受ける人のことを記名被保険者というそうです。つまり、記名被保険者は、その保険で契約している車を主に運転する人ということになります。

では、所有者とは誰のことを指すのでしょうか。「自分の車なのだから、所有者が自分になっているはず」と思うかもしれませんが、実は、自分が使っている車の所有者が自分とは限らないそうです。例えば、車をローンで購入した場合、車の所有者はローン会社やディーラーになるのだとか。自分の車の所有者が誰なのかを確かめたいときは、車検証の「所有者」の欄をチェックしてみてください。

■契約者・記名被保険者・所有者は同じでないことも！
私が車の運転を始めたのは、大学2年生のころ。当時は、まだ学生だったということもあり、私の代わりに父が自動車保険の契約をしてくれました。そのため、そのときの自動車保険は、契約者が父、記名被保険者が私になっていました。また、車の所有者はディーラーになっていたと思います。
このように、自動車保険の契約者と記名被保険者、所有者は、全部同じ人でないこともあります。

■保険会社に問い合わせよう
自動車保険の名義変更をしたいときは、保険会社や保険代理店に連絡する必要があります。お問い合わせ先は、自動車保険の証券などに記されていることが一般的です。保険証券を確認し、法定相続人となっている方から保険会社に問い合わせてみてください。

名義変更というと、なんだか難しい手続きが必要で、面倒そうなイメージがありますよね。確かに、銀行預金の相続の際の名義変更は、戸籍謄本や印鑑証明など必要な書類が多く、とても手間がかかるよう。ですが、それに対して自動車保険の名義変更の際は、住民票や印鑑証明など特別な書類は不要なことが多く、手続きは簡単にできるそうです。